月報司法書士 2002年8月号 [Legal Support News]より

成年後見人養成講座
―初年度実施結果と今後の課題―

社団法人 成年後見センター・リーガルサポート
常任理事 高橋 弘

 リーガルサポートが、昨年秋から本年初夏にかけ、「成年後見人養成講座」(以下、「本講座」という)を開催したところ、好評を博し、マスコミにも採り上げられるなど多方面から注目を集めた。
 新しい成年後見制度は、利用しやすい仕組みと自己決定の尊重など人間の尊厳を守るための優れた理念を取り込むことに成功した。しかし一方で、従来の制度から引き継がれた本人保護という思いやりに溢れた理念をも見失ってはならないはずである。本講座は、こうした理念のいずれへの配慮も忘れぬバランスのとれた適切な後見事務が遂行されることを願って実施されたものである。
 本講座は、週末の土曜日を中心に、制度の概要と職務の実際を、事例をとおして学ぶもので、質疑応答を含めて1回3時間半の完結型の講座となっている。計6回の講座に延820人もの参加者を得て、盛況のうちに無事終了することができた。実施を支えていただいた関係各位に心からお礼を申し上げたい。
 今後の課題としては、受講者間のレベルにかなりのバラツキがあるため、これをどう調整していくかという点や、予想以上の参加希望者数に対処するための費用の捻出方法・講師の手配などをどのようにしたらよいのか、といった点が浮かびあがっている。
 本講座は、初年度の全日程を終了した現在においてもなお全国各地から参加希望が寄せられており、東京家庭裁判所をはじめ各地の家庭裁判所からも注目されはじめている。期待される社会的責務を果たすためにも、引き続き本講座を各地において開催し、サービスの充実に努めていくこととしたい。今後ともリーガルサポートへのご指導、ご鞭撻のほどをお願いしたい。